1月31日土曜日名古屋で開催される平田教授会長の中部日本手外科研究会ランチョンセミナーで、当研究会代表内山が、橈骨遠位端骨折と大腿骨近位部骨折との関連について講演します。脆弱性橈骨遠位端骨折治療は手外科医が関わることが多い。手関節機能回復のみでなく、骨脆弱性に起因する大腿骨近位部骨折予防について関心をむける必要性を、最新の知見とデータに基づいて、今話題の非定型大腿骨骨折も含めてわかりやすく説明します。
講演:手外科医が知っておくべき骨粗鬆的橈骨遠位端骨折
信州大学 整形外科 内山茂晴
手外科医が知っておくべき骨粗鬆的橈骨遠位端骨折のポイント
1) 大腿骨近位部骨折予防は喫緊の課題
2) 脆弱性橈骨遠位端骨折患者さんは他の骨折より発生年齢が低く大腿骨近位部骨折リスクが高い。
3)新規骨折患者さんに対して骨密度と骨代謝マーカーを検査
4) 骨代謝マーカーは受傷後24時間以内、それを逃せば受傷後6か月後に検査
5) 低骨密度であれば治療開始。ビスホスホネートは骨癒合前に投与可
6)低骨密度以外の危険因子を知る
7)長期ビスホスホネート投与の安全性を知る
8) 手外科医は重要な役割を担う