第9回日本手関節外科ワークショップ(会長:今谷潤也先生)が先日岡山市で開催され、大盛況でした。
ランチョンセミナーでは当会代表の内山が 『骨粗鬆症の骨折連鎖を断つ:手外科医が知っておくべきこと』
と題して、 脆弱性橈骨遠位端骨折と骨粗鬆症に関する最新の情報を基に講演させていただきました。
講演後の質疑応答の中で、”新規脆弱性橈骨遠位端骨折直後にボスホスホネートを投与しても、骨癒合が遷延するというエビデンスはない。ただし、患者に骨代謝異常を来す疾患が隠れているかどうかを見極めてから投薬すべきだ。という話があったが、どのような疾患がありどのような検査をすればよいか?”というご質問があり、それに対して十分な回答がなされなかった可能性があり、ここで改めてお答え申し上げます。
”検査は骨折時に通常行う生化学で特にCaやPに注目すべきでしょう。ビタミンD欠乏症、骨軟化症や副甲状腺機能亢進症などが見つかることもあります。”