著者らがMayo Clinicで行った基礎実験を臨床応用した論文です。
手指屈筋腱断裂で1次修復できない症例に従来は長掌筋腱などのいわゆる”滑膜外腱”を移植してました。基礎実験では滑膜内腱のほうが滑膜外腱より、力学的、生物学的に有利であるという結果が出ています。
今回は、滑膜内腱である足趾屈筋腱を移植した10例の報告で、成績は以前行われた滑膜外腱移植10例と比較してあります。
条件や術者の経験の違いなど、単純に比較はできませんが、滑膜内腱移植は有望な方法であるといえます。
聖隷浜松病院の大井先生との共同研究です。
Journal of Hand Surgery, European Volume, IF=1.868