お知らせ

橈骨遠位端骨折患者は健常者と比較して骨密度が低く、ビタミンD低く、尿中DPD高く、ペントシジンが高い

最近、橈骨遠位端骨折と骨粗鬆症の関連が注目されております。

脆弱性橈骨遠位端骨折患者の特徴を詳細に調査した論文”Bone Strength, Skeletal Muscle Area, and Biochemical Markers Associated with Bone Metabolism in Patients with Fragility Distal Radius Fracture” がJournal of Osteoporosis and Physical Activityに掲載されました。 ご覧ください。 DistalRadiusFx

対象患者は48名

DXAによる骨密度、qCTにより大腿骨近位部の骨強度解析、大腿部の骨格筋横断面積、脂肪面積を測定、

骨代謝関連マーカーとして、BAP, TRACP-5b, UC, ucOC, 血清、尿ペントシジン、wPTH、1-25(OH)D, 25(OH)D, ホモシステイン、DPD, NTXを測定。

これらを健常者96名と比較した。

その結果、橈骨遠位端骨折既往患者は ①低骨密度 ②骨格筋横断面積は同じ ③25(OH)D低値、④尿DPD高値 ⑤血清、尿ペントシジン高値

であることが示されました。

これらが将来の2次的脆弱性骨折に関連するのか、これらを矯正すれば、骨折リスクは少なくなるのか、の検討が今後必要です。

 

 

← 前の記事へ

次の記事へ →

お知らせ一覧